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児童思春期外来コラム

児童思春期コラム

当院における児童思春期外来での作業療法について

2022-07-30
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児童思春期外来で作業療法を担当して間もなく2年が経過しようとしています。
当院での作業療法ではどのようなものが行われているのか、そもそも作業療法とは何かを簡単ではございますがご紹介させていただきます。
まず初めに、作業療法とは何かを説明させていただきます。
日本作業療法士協会の定義では『作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す』とあります。
要約すると作業を介してその人らしさを支援していくといことになります。特に発達障害の子どもさんたちには「遊び」という「作業」を介して
発達を促しながら支援していくことが重要だと考えています。
例えば、書字が苦手な子どもさんに対して、繰り返しの書字練習や指導では、苦手意識がより強くなり書字を強く拒否することになりかねません。
当院、外来作業療法では、可能な限り子どもさんや保護者の方から直接情報を収集したり、作業療法導入前の「遊び」を通して何に興味があり、なぜ苦手なのか、何に原因があるのかを評価し作業を選定します。書字に必要な動作やポジショニングなどを行う、塗り絵やスクラッチアートなど「遊び」で代償的に行い書字動作を獲得する方法を一部の作業療法では行います。これだけに限られたことではありませんが、子どもさんにとって「訓練」や「指導」になるのではなく「遊び」を通して楽しく発達を促していくことを目的に作業療法士として介入を行っています。
次に作業療法士の大切な取り組みとして保護者支援も重要視しています。定型発達児とは違い、発達障害を抱えた子どもさんの育児は「普段通り」にいかない場合がほとんどです。何度説明しても覚えてくれず、何度も急に飛び出すなど、「親の育児方法が悪い」と悩み続け、常にその悩みを親自身が抱え込んでしまうことも決して少なくありません
発達障害の症状は人により様々です。子どもさんの特徴や傾向に対し、家でも取り組める作業の提案や関わり方の工夫など、親子共に心身の回復を図るのも作業療法士の役割になります。
当院では、児童思春期外来に通院され、医師から作業療法の導入が望ましいとされた子どもさんに対して個別で作業療法士の介入が行われますが、今後もこの玉里病院児童思春期コラムを通し、作業療法という存在が少しでも皆さまの心の拠りどころ・安心材料、そして笑顔のきっかけとなれるよう様々な情報を発信し、少しでも支援ができるようにと思っています。

作業療法士


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